今回は、地面師の中で独特な世界観を醸し出すハリソン山中の名言集です。
1話
- おそらく私は、あの時のエクスタシーが忘れられないのかもしれません。
- 私と組みませんか?地面師になりませんか?
- 今度はあなたが誰かを地獄に落としてみませんか?
- 肝心なのは、似ている似ていないよりもリアリティです。
- もっと大きなヤマを狙いませんか?(中略)死人がゴロゴロ出るようなヤマです。
- 小さなヤマよりは大きなヤマ、容易い山よりは困難なヤマ、誰もが怖気づいて二の足を踏むような難攻不落のヤマを落としてこそ、どんな快楽も及ばない、セックスよりもドラッグよりも気持ちのいいエクスタシーとスリルが味わえる。
2話
- これはただ殺しを楽しむんじゃないんですよ。殺してその肉を食死う。死ではなくて命を感じるものなんですよ。
- あなた、人を殺したことがあるんじゃないですか?
3話
- ターゲットは大きければ大きいほど狙いやすい。
- 大きい餌と大きい罠には大きい獲物がかかってきます。
- 相手も何も知らずに騙されるわけですから、善意の第三者というやつです。
4話
- 追い詰められた時の人間の表情は素晴らしいですね。
- あの映画(ダイハード)が傑作たりえてるのは、薄汚い主人公ではなく彼(ハンスグルーバー)の功績ですよ。
5話
- およそ物の価値なんてものはその時々で変わるものです。
- ウイスキーマニアが今はもう製造できないポートエレンを高値で買おうと競い合っている。でも彼らのほとんどは、本当の味なんてわからないでしょう。では、彼らは一体何を買っているんでしょうね。
- 知恵が文明を創り出し、生物界の頂点に君臨させ、こんなひどい世界を作り上げた。その最たる愚行が土地を所有したがるということです。
- 人類の歴史は早い話、土地の奪い合いの歴史です。
- 土地が人を狂わせるんです。
6話
- あなたの悪い口癖です。殺すぞ、殺してみろよ。それを聞くたびに、その想像力のなさに苦々しい気持ちになっていました。あなたは実際に人を殺したことがあるんですか?
- オーバードーズ?そんな誰もが思いつくような安っぽい殺し方はあなたには似合いません。裏切りの代償としても対価に合わない。最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます。
7話
- 覚えいておいてください拓海さん。目的まであと一歩と言う時に足を引っ張るのは、敵ではなく必ず見方です。
- 何かを得るには何かを失うのが常ですから。
- 残念ですね。拓海さんとはもう少し一緒にいたかった。
- あなたは私の最高傑作でした。
あらすじ
ハリソン山中率いる地面師たちは恵比寿駅近くの土地に関する偽の売却情報を流し、購入を申し出てきたマンションデベロッパー・マイクホームズから10億円をだまし取る。マイクホームズから被害を相談された警察は捜査を開始するが、地面師たちはすでに次の土地に照準を当てて準備を始めていた。新たな土地は高輪にある寺が所有する広大な駐車場。時価100億円は下らない超優良物件の偽売却情報に食いついてきたのは、日本屈指の大手企業である石洋ハウスだった。石洋ハウスと地面師たち、100億円をかけた駆け引きが始まる。
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原作本はこちら。
地面師たち (集英社) 新庄 耕(著) 文庫 814円
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