ふこんにちは。
今回は、おむすび13話で登場した野菜染めについてまとめます。
野菜染めの作り方(玉ねぎの皮を使って黄色に染める)
染料を作る
玉ねぎの皮を40分煮る。
玉ねぎの皮は天然の黄色い色素を多く含んでおり、鮮やかな黄色に仕上がります。皮の量を増やすと色が濃くなるので、好みに応じて調整します。
白い布を水に浸す
水に浸すことで色むらが少なくなる。
染める前に布を水に浸すことで、染料が布に均等にいきわたり、染まりやすくなります。また、染料が布にしっかり吸着するための準備にもなります。
玉ねぎの皮の煮汁をザルで濾す
煮汁をザルで濾して、玉ねぎの皮を取り除き、澄んだ染料だけを残します。この煮汁が染料です。
媒染液を作る
ミョウバン大さじ2をお湯で溶かす。
ミョウバンを使った媒染液は染料の色を布に定着させ、色を鮮やかにするために使います。媒染液には布の色を固定する効果と色落ちを防ぐ役割があります。
布を染料で煮る
水に浸した布を染料に入れ、30分間煮ます。布全体に均等に染料が行き渡るように時々かき混ぜます。煮る時間が長いほど濃い色に染まります。
布を媒染液につける
30分にた布を軽く洗い、媒染液につける。
30分間煮た布を軽く水で洗い、染料の余分な色素を落とします。その後、布を媒染液に30分間浸します。この過程で色がより鮮明に、そして長持ちするように定着します。
乾かして完成
最後にもう一度軽く布を洗い、乾かして完成です。
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野菜染めについて
野菜染めは草木染めの一種で、番組でもあったように皮を使ったり葉を使ったりして繊維を染め上げます。
草木染めの歴史は古く、日本では少なくとも弥生時代から植物の色素を使った染色をしていたことがわかっています。平安時代や奈良時代には貴族の衣服・着物にも用いられています。当時のことですから今のように化学染料を使うことはありません。つまり環境にやさしい染色法として今でも一定の支持層が存在します。
草木染めで染料として用いられるのは、以下のようなものがあります。
- 青・・・藍
- 赤・・・紅花
- 茶色・・・栗
- オレンジ・・・茜
- ピンク・・・桜
- 緑・・・ヨモギ
野菜染めだと黄色やオレンジがおむすびにも出てきた玉ねぎの皮、紫色が赤キャベツ、淡いオレンジが人参です。野菜染めは草木染めよりもさらに身近な食材を使うので人気があります。