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ドラマ

【べらぼう】平賀源内が愛した瀬川菊之丞とは?

こんにちは。

今回は、べらぼうの第2話『吉原細見~嗚呼御江戸』で登場した瀬川菊之丞についてまとめます。

瀬川菊之丞とは歌舞伎の名跡

瀬川菊之丞は歌舞伎の名跡です。名跡とは代々継承される名前のことで、「〇代目▲▲▲」などと表記されます。

つまり、瀬川菊之丞と一口に言っても、何代も継承された名前であり、特定の個人を指しているわけではありません。現在は山村邦次郎という役者さんが7代目瀬川菊之丞を名乗っています。

7代目瀬川菊之丞

平賀源内と親しかったのは二代目瀬川菊之丞

べらぼうで描かれていた平賀源内の相手は、二代目の瀬川菊之丞です。

彼は江戸郊外の裕福な農家に生まれ、5歳で初代瀬川菊之丞の養子となります。ルックスが良く、演技の才能にも恵まれた彼は二代目瀬川菊之丞を襲名し、江戸歌舞伎を代表する女形に成長。当時は彼の髷(髪型)や身に付けていた櫛などを真似する人が続出するほどの人気者だったといいます。

二代目瀬川菊之丞を描いたとされる絵がXで紹介されていました。


平賀源内は若くて美しい女形を好んだという話をネットでもよく見かけますが、それは二代目瀬川菊之丞のことを言っていたのかもしれません。

なれそめは不明だが・・・

当時は女形を目指す若手の歌舞伎役者が、修行のために男性客をとる陰間茶屋という男色専門の宿がありました。役者修行のための宿ですから当初は芝居小屋に併設する形だったそうですが、そのうち陰間茶屋のみがあちこちに乱立するようになったといいます。江戸の芳町・湯島天神・麴町天神・神田花房町・芝神明前などなど。

源内は『江戸男色細見』という男色宿の案内書も執筆していたので、そのような宿に出入りするうちに若き菊之丞と出会ったのかもしれません。

すっかり菊之丞を気に入った源内は、自身が執筆した『根南志具佐ねなしぐさ』という今でいうボーイズラブものの物語に菊之丞を登場させています。

平賀源内も瀬川菊之丞も当時の江戸の有名人ですから、今でいうなら著名タレントさん同士の周知の恋といった感じでしょうか。

べらぼうで二代目瀬川菊之丞を演じたのは花柳寿楽

ちなみに、べらぼうでは、源内の回想シーンで2代目瀬川菊之丞が舞いの練習をするシーンが出てきますが、あの菊之丞を演じたのは大河ドラマでは常連の花柳寿楽さんです。

花柳寿楽さんは60歳前のベテラン役者さんですが、二代目瀬川菊之丞は若干33歳でこの世を去っていますので、本物はもう少し若い感じだったようです。

 

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