こんにちは。
今回は、極悪女王の「長与千種役は誰?」っていう話をします。
極悪女王で長与千種を演じたのは唐田えりか
長与千種を演じたのは女優の唐田えりかさんです。
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主役を食う演技力
極悪女王はゆりやんレトリィバァが主役を務めましたが、ダンプ松本になる前の優しく気弱な少女としての演技は正直、素人っぽさが抜け切れてないと感じました。松本香ではなくゆりやんレトリィバァの顔が時々出てくる感じ。松本香は埼玉育ちなのにセリフによっては関西なまりも抜けてない。
しかし、そんな松本香の脇で親友としての長与千種を演じる唐田さんはもう完全に本人になりきっていて、彼女の演技でストーリーに引き込まれます。
ドラマの中で唐田えりかさんはいろんな表情を見せてくれます。
入門オーディションの時のあどけなさと強い意志が入り混じった表情、
入門後の厳しい現実に直面した際の戸惑いの表情、
香とビール瓶集めをしたときの天真爛漫な表情、
自分を捨てた両親が訪ねてきたときに追い返す怒りに満ちた表情など。
芝居をしている感じがなく、ひたむきで素朴な人物像を飾り気なく演じていたのがとても好印象でした。主役のゆりやんさんを食うほどの存在感があったと思います。博多弁も素人目にはお上手に思えました。
一番良かったのは坊主頭
そんな中で、一番印象に残ったのは最終5話での坊主頭のシーンです。
大阪城ホールのメインで髪切りデスマッチに臨んだ長与千種ですが、ダンプの反則攻撃の前に敗退。坊主頭になってしまいます。この時の長与千種(唐田えりか)の痛々しいまでの表情と狂ったような目をしたダンプ(ゆりやん)の顔つき。ある意味対照的で、実際の髪切りデスマッチ以上に衝撃的だったと思います。
そしてダンプとの対決後、坊主頭になった長与千種が部屋で落ち込んでいるシーン。
試合に負けたことはもちろん、世間の取り上げ方も長与千種には屈辱的で、やや自暴自棄にもなっている様子が良く感じ取れました。表情や姿勢でこれだけ内面を伝えられる役者さんってそんなにいないと思います。そして何より坊主頭が良く似合うんですよね。変な言い方ですが、思わず「男前!」と言ってしまうくらいビジュアルが美しい。
考えてみたら、彼女は大変な美人さんです。
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見れば見るほど整った顔をされてます(笑
ルックスの良さで得をしている部分もあるでしょうが、そのルックスをフル活用した演技力も相当あると思いました。なので「唐田えりかがすごい!」と話題になっているのだと思います。極悪女王のキャストの中では存在感が際立っていたのではないでしょうか。
オーディションの時から丸刈り覚悟で長与千種役を狙う
唐田えりかさんは極悪女王での長与千種役をオーディションでゲットしています。
当初のオーディションの位置づけは極悪女王に出演するレスラー役というアバウトなもので、長与千種役に限定したオーディションではなかったようですが、唐田さんは事前に情報収集する中で長与千種さんに興味を持ち、長与千種役を狙ってオーディションを受けたそうです。
長与千種さんはダンプ松本との髪切りデスマッチで負けて丸坊主になっていますから、役の条件も丸坊主になること。その条件も唐田さんには大したハードルではありませんでした。
「自分的にはそんなことよりも長与千種という人間にすごく魅力を感じていたので、別にまた髪の毛は生えてくるし」と抵抗はなかったと明かした。
引用:ヤフーニュース
まぁ、あれだけ坊主頭が似合うなら抵抗ないのもうなづけますが・・・。男前の高校球児役でもできそうな感じすらします。
そもそも長与千種って?
長与千種は、1980年代に全日本女子プロレスでデビューして以降、日本の女子プロレス界で絶大な人気を誇った伝説的なレスラーです。ボーイッシュでかわいいルックスと幼少期から学んだ空手仕込みのレスリングスタイルで多くのファンを虜にしました。
ライオネル飛鳥とタッグを組んだ「クラッシュギャルズ」とダンプ松本率いる「極悪同盟」とは数々の名勝負を繰り広げ、いまだに女子プロレスファンの間で語り草になっています。
極悪女王での長与千種
極悪女王では、長与千種の役はかなり重要です。
なぜならダンプ松本とのライバル関係は、リング上の表舞台だけではなく、リングを降りたプライベートでも松本香(ダンプ松本)の内面に影響を与える存在として描かれているからです。
ドラマの中で、長与千種は松本香がダンプ松本へと変貌するきっかけの一つになっています。松本香の心に闇が芽生え広がるのとは対照的に正義のベビーフェイスとして人気を博していく千種。
2人の立ち位置はあまりにも違い過ぎていますが、元々2人は同じような傷を抱え同じ志を持って女子プロレス界に飛び込んだ共通点があります。レスラーとして成長する過程で、親友だった2人が激しく対立し、傷つけ合も最後はタッグを組む。
こうしてみると長与千種はある意味もう一人のヒロインともいえるでしょう。