こんにちは。
今回のテーマは「あのお寺のロケ地はどこ?」です。地面師たちのメインストーリーである100億円詐欺事件の舞台となった光庵寺のロケ地情報についてまとめます。
場所のモデルは東禅寺だが撮影地は慶元寺
光庵寺のロケ地は東禅寺という話もあるのですが、実際にそうなのでしょうか?東禅寺と地面師たちに出てくるお寺は境内の雰囲気が全然違います。
それに原作者の新庄さんもこうポストしています。
「VFXで大変だったのが、地面師が狙う寺ですね。あの寺は実際港区高輪にあるわけではなくて、郊外にあるまわりに何もない寺と駐車場に高輪の背景を合成したんです」 https://t.co/Achj9Bv05N
— 新庄耕 Ko Shinjo (@shinjo_kou) August 1, 2024
これは大根監督が言った言葉らしいのですが、「あの寺は実際港区高輪にあるわけではなく」と言っているわけですから高輪にある東禅寺でないことは明らかです。
実は、ドラマの中で光庵寺が存在する場所付近にあるお寺は東禅寺なのですが、実際のロケが行われたのは慶元寺というお寺です。ちなみに駐車場も慶元寺の駐車場が使われています。
慶元寺
東京都世田谷区喜多見4-17-1
創建:1186年
宗旨:浄土宗
本尊:阿弥陀如来
光庵寺のロケ地「慶元寺」
地面師に出てくる光庵寺がこちら。川井菜摘に扮する麗子が青柳たちを境内に招き入れた直後のシーンです。
そしてこちらが慶元寺の境内。
建物の造りから境内の石畳や木の様子が全く同じなので光庵寺のロケ地は慶元寺で間違いないでしょう。
寺の山門へと続くこの参道も、、、
山門の佇まいや特徴的な木の感じも地面師たちの場面そのままです。
というわけで、地面師たちの光庵寺のロケ地は慶元寺です。
光庵寺とほんの少し似ている慶元寺の歴史
慶元寺の創建は古く、1186年と言われています。地面師たちでの光庵寺の創建は1636年ですからかなり年代は違います。もっとも、慶元寺が創建された場所は今の皇居があった付近。その後、1468年に現在の慶元寺がある喜多見の地に移転、そして1636年、徳川家光の正式認可を受けて格式ある寺院となりました。
なので、光庵寺が1636年創建というのも全く根拠がないわけではないですね。
駐車場をはじめ付近の様子も地面師たちに登場
地面師たちのロケが行われたのは境内だけではありません。肝心の100億の舞台となった駐車場も慶元寺の駐車場が使われています。
背景にビルや厚生施設がCGにより加えられているため全体的なイメージは異なりますが、車止めのガードパイプや奥の木々の枝のせり出し方は地面師たちの場面そのままです。
2話で竹下が光庵寺について解説している航空写真(グーグルマップ?)も慶元寺周辺の写真に手を加えたものです。
出典:Netflix「地面師たちEpisode#02」
2つの写真を見比べてみると、喜多見農業公園は森林になり、慶元幼稚園の敷地内には厚生施設があるように加工されています。また、慶元寺の左側や左上の部分にある住宅地と森林は大きな商業施設らしきものになっていますね。
慶元寺へのアクセス
電車でのアクセス
最寄り駅:小田急小田原線「喜多見駅」
喜多見駅からの距離は約1.5kmです。歩くと徒歩約20分くらいです。駅を出た後、南方向に進み、喜多見通りを歩いて行くと慶元寺に到着します。
バスでのアクセス
東急バス・小田急バスを利用
小田急線「狛江駅」南口から宇奈根行き(狛12)のバスに乗り、こまえ苑か喜多見中学校で降りれば徒歩3~5分で慶元寺に到着します。距離にしたら200m~300m程度です。
車でのアクセス
首都高速道路「用賀インターチェンジ」から約20分
慶元寺には地面師たちでも登場した広い駐車場があります。ただし「檀信徒専用駐車場」とあるので一般客の駐車はできないかもしれません。念のため周辺のコインパーキングをチェックしておいた方が良いでしょう。
自転車や徒歩
喜多見エリアは緑豊かで落ち着いた住宅街ですので、徒歩や自転車での訪問も楽しめます。世田谷区内を巡るルートの一環として訪れるのもおすすめです。
まとめ
細かく見ていけば他にもリアルとドラマの合致点や不一致点が見つかってとても面白いですよ。
ちなみにこの慶元寺、昭和世代にはなつかしいウルトラセブンのロケ地としても有名で、いまだに聖地巡礼で訪れる方がいらっしゃるようです。これからは地面師たちの聖地巡礼も増えるかもしれませんね。