真犯人フラグ、終わりましたね。
犯人は河村でした。
そんなに驚きはなかったですね。
有力候補の一人だったし、ドラマの中でホントのことしか言ってない猫おばさんが、18話で
「怒り、裏切りのかおり」
「なんてネジくれ曲がったオドかしら」
と河村のことを悪くいってたのでこれは強力なフラグだなって思ってました。
あの展開で山田とか菱田が犯人だったら「えー!?」となったと思いますけど、やはり、犯人はそれなりに重みのある役どころの人だったということですね。納得です。
河村の動機
河村が犯行に及んだ動機は凌介への嫉妬。
河村は凌介に2回、敗北感を感じてました
小説と真帆です。
小説で負けた
河村は学生時代、小説には自信があったのに、凌介にはかなわなかった。
かなわないと自覚しているからこそ、あれこれ努力もしたんでしょうが、結局かなわない。
学生時代の凌介は論理的に相手を詰めるところがあって、河村も日野も泣かされたっていうくだりがありましたよね。
おそらく、自分がかなわないと思っている凌介から理詰めで批評されて悔しい思いを何度もしたんでしょう。
それでも、もし、凌介が小説の道に進んでいたら、河村の敗北感や屈辱感も救われたのかもしれません。「あんなすごい奴にかなわなくても仕方ない」と自分を納得させることもできたでしょう。
ところが凌介はあっさりと小説の道を捨ててサラリーマンになってしまった。
「俺がどうあがいてもかなわない文才を持ってるのに、俺のことをあんなに批評したのに、サラリーマンになるの?」
っていう感じでしょうか。
でもよっぽど河村も自分の文才には自信があったんでしょうね。
でないとそこまでの負の感情にはならないですから。
真帆との恋路でも負けた
河村も学生時代は真帆のことが好きだったのに、真帆は河村ではなく凌介を選び、結婚します。
雫石もテレビで言ってたように、凌介は学生時代モテてました。
凌介には自覚がないんだけど、相手の相談に乗っているうちに相手が勘違いして好きになっちゃうみたいな。
雫石もそこにイラっとしてましたよね。自分の恋人の話だったみたいですが(笑
河村にしてみたら、自分が好きで仕方ない真帆を、人畜無害なニコニコ顔の凌介がシレっとかすめ取っていきやがった、「お前は小説だけでなく真帆ちゃんまでも俺から奪いやがった!」という展開ですね。ま、一度も河村のものにはなってないんですけどね。
ただ、この時点ではまだ犯行に至るまでにはなってません。
計画的犯行ではなかった
河村は、悶々とした思いを持ちながらも、凌介とは良き親友であり続けました。
しかし、河村は偶然、真帆と林の密会を目撃してしまいます。
このことを真帆に問い質し、あわよくば真帆と懇ろ(ねんごろ)な関係になろう、そうすれば、自分の思いは満たされ、凌介への嫉妬心も癒される。
最初はそのくらいの気持ちだったのかもしれませんが、真帆の強烈な抵抗にあい、凌介に対する積年の思いをぶつける形で殺してしまった。。。
もし、真帆が河村の言いなりになっていたとしたら、真帆が死ぬことはなかったんでしょう。
でも真帆も林のことで10年以上にもわたって苦しんできています。
真帆が河村と対峙しながら言った「これ以上嘘は重ねない」って言葉、重いですね。
でもその代償はとてつもなく重いものでした。
動機が弱いって思ったけど。。。
最初見たときは、「そんなことが動機?」って思ってしまいました。
ドラマを見続けてきた身としては、小説の才能が負けたくらいで、あるいは凌介と真帆のことを嫉妬したくらいで、これだけの大事件は起こさないでしょうって思ったわけです。
でもよくよく考えてみたら、真帆を殺したのは計画じゃなくて引くに引けなくなってという側面が強いですね。
衝動に駆られてと言った方がいい。
そういえば、8話で、「河村はいざとなれば心中すればいいっていう考え方」と凌介が言うシーンがありました。
それを前提に考えれば、思いとどまるべきところで思いとどまれない河村らしさが現れている展開だったのかもしれませんね。
真帆を殺してしまった後は凌介に対する負の感情を癒すかのようにあれこれと計画を練って凌介を苦しめましたが、本を正せば河村のスケベ心が呼んだ悲劇、、、。
ん~、やっぱりちょっと・・・と思わなくもない(笑