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ドラマ 名言迷言

「101回目のプロポーズ」の名言や名場面など

引用:FODホームページ

平成初期に若者だった世代、今でいえば40代以上の人であれば知らない人はいないんじゃないかっていうくらいに語り継がれているフジテレビの名作ドラマです。

当時はバブル景気だったこともあり、ドラマを見てバブルの頃の雰囲気を思い出す人も多いでしょうね。

当時流行っていたトレンディドラマの空気感、おしゃれな男女と軽快なやり取りは残しつつも、メインのストーリーは登場人物の想いがどっしりと詰まっており、重心の低いものになっています。

配信 FOD(フジテレビオンデマンド)
FODプレミアム
キャスト 浅野温子/武田鉄矢/江口洋介/田中律子/浅田美代子/竹内 力/石田ゆり子/長谷川初範
脚本 野島伸司

 

「101回目のプロポーズ」登場人物

ダサかっこいい星野達郎

武田鉄矢さん演じています。

風貌は典型的な中年オヤジ。

ずんぐりむっくりとした背格好、中途半端に長い髪の毛

服装はちょっと若者の恰好をするけど、弟の純平(江口洋介)や尚人(竹内力)などと並ぶと痛々しさすら感じてしまいます。

しかし性格は温厚で正直で真面目

とにかく絵にかいたような"いい人"

いつ何時でも他人の思いを尊重する優しい人。

しかし。

そんな達郎が

"この人だけは諦められない"

と何度も何度も薫にアタックし続けるんです。

その姿は不格好だけどかっこいい。

武田鉄矢さんだからここまで魅せられるのかもしれません。

表情、物言い、しぐさ、どれをとってもすんなり受け入れられる。

はまり役だと思います。

 

すぐに泣くちょっと重たい感じの矢吹薫

浅野温子さんが演じます。

設定が、

"大好きな婚約者が結婚式当日に事故死してしまう"

という悲しい過去を持つ女性で、

とにかくよく泣きます。

端的にいうならば、

振り返れば泣いている。。。

そんな感じです。

なのでどうしても重たい女というイメージが付きまといますが、それを周りのキャラクターがスカッと明るく仕立てているのであまり気にはなりません。

 

薫が泣くシーンピックアップ~全話で泣いてます。

1話

クローゼットのウェディングドレスを眺めながら。

尚人のプロポーズを断った帰り道、真壁のことを思い出しながら。

尚人のプロポーズを断ったと妹の千恵に告げたとき。

達郎がかつての婚約者、真壁と同じプロポーズの言葉を言った時。

 

2話

バーで飲んでいる時に真壁との思い出の曲が流れた時

ボーナス全部で馬券を買った達郎に別れを告げた後

 

3話

千恵から本当は真壁さんのことを忘れてるのに勿体つけてると言われた時。

達郎から真壁のことを忘れた方がいいといわれた時。

 

4話

実家のある浜松の海岸で、心の中で真壁に分かれを告げた時。

 

5話

達郎がかつての婚約者から「あなたと結婚するのが平凡に思えてしまって・・・」と言われたのに何も言い返さなかった時。

 

6話

薫が妊娠しているという嘘を真に受け、出産費用捻出のために昼も夜も働く達郎に妊娠は事実ではないと告げた時。

達郎に好きだと伝えたものの、真壁のことがトラウマになっており、葛藤があることを達郎に告げる時。

 

7話

街で死んだ真壁にうり二つの男性、藤井に出会った時。

いきつけのバーで藤井に偶然再会した時。

 

8話

親友桃子に藤井への葛藤を打ち明ける時。

藤井に気持ちを打ち明ける時。

 

9話

尚人に藤井と達郎のことで悩む気持ちを話す時。

藤井から達郎とのことで「後悔はしないか」と問いかけられた時

かつて真壁と結婚するはずだった教会に藤井を連れて行った時

 

10話

桃子に藤井と教会に行ったことを話す時

達郎が会社を辞めたことを知った時

辞表を提出した達郎と電話で会う約束をする時

千恵から婚約解消のことを責められた時

 

11話

達郎にもうあきらめてほしいと伝える時

藤井の離婚理由が、藤井と前妻で食い違っていることを確認した時

バーで達郎が「別れの曲」をピアノで弾いている時

バー帰りに達郎から最後のプロポーズをされた時

 

12話

司法試験の合格発表を前にお百度参りをする達郎を見た時

海外へ旅立つ尚人を見送りに行った際に身の振り方を聞かれた時

バーからの帰り道で藤井に別れを告げる時

達郎の司法試験の結果を確認しに向かうタクシーの中

達郎の夢が破れたと知った時

ラストシーン

 

見た目も人柄もかっこいい星野純平

江口洋介さんが演じます。

星野純平は達郎の弟です。

明るくてひょうきん。

男気があって情に厚い。

兄の達郎や、薫の妹、矢吹千恵との会話がコミカルで、見ていて思わずフッと吹き出すことがよくありました。

そうかと思えば兄の達郎をかばうあまり、声を荒げるシーンもあります。

「ふざけんなよ!あれでもな、兄貴は真剣だったんだよ!」(1話)

達郎と薫の結婚について、薫の妹千恵から「100億積まれても無理」と聞かされた時のセリフ。

 

「それ以上兄貴をバカにすんなよな。」3話

薫にフラれてもなおあきらめない達郎をなじる尚人に対して激高するシーン。

 

兄が調子づいているときには面白がってからかったり、落ち込んいるときにはアドバイスしたり思いやったりと、とにかくできた弟です

純平や千恵がいることでドラマに明るいイメージを添えていますね。

 

お姉ちゃん思いの矢吹千恵

田中律子さん演じる矢吹千恵は姉の薫と二人暮らし。

こちらは姉とは違って影もなく、姉想いの明るい女の子って感じです。

 

どこまでもイケメンの沢村 尚人

薫に想いを寄せるバイオリン奏者。

竹内力が演じています。

この人も達郎と違ってジメジメしたところがなく、スカッとさわやか、見た目もさわやかで漫画に出てきそうな好青年。

驚くのはこれを演じているのが『ミナミの帝王』萬田銀次郎を長年演じた竹内力さんだということ。

知っていても二度見するくらいにイメージも体格も違っててびっくりします。

 

名言・迷言・印象に残ったシーンやあらすじ

1話『運命のお見合い』

星野達郎と矢吹薫がお見合いで出会います。

ロマンチックなものではもちろんなく、星野達郎のイケてない感じを印象付けるようなシーンが立て続けに出てきて、思わず吹き出ようなコミカルな場面がいくつもあります。

 

「そいつの代わりでもいい。あいつと一緒になりたい。」(尚人)

尚人(竹内力)が薫の妹千恵に言った言葉。

薫の死んだ婚約者の代わりでもいいから薫と結婚したいと語ってます。

 

「おじさん、NHKの集金!」(純平の女友達)

「変なおじさんきたよ」(純平の女友達)

「えー!これがお兄さん!?」(純平の女友達)

達郎が自宅マンションに帰宅した際に、弟の純平の女友達から言われた言葉。

イケメンの純平のお兄さんだとは誰も思わないよね~というシーンです。

 

「気持ち悪い!大の男がアニメだなんて!」(千恵)

時代を感じさせる言葉。

今や日本のアニメはクールジャパンの象徴ですが、かつては子供が楽しむもので大人がはまるのは恥ずかしいことという認識のされ方が多々ありました。

 

「あの人ひょっとして去勢したオカマかもしんねぇぞ」(達郎)

 

お見合い相手が薫だったことを受けて達郎が純平に言った言葉。何であんな美人が自分なんかと見合いをするんだ、信じられないといった感じです。

 

「係長だってなんだっていいじゃない。」(薫)

「別に出世だけが人生じゃないのよ。」(薫)

「お見合い100回断られたからどうだっていうの?」(薫)

「あなたとあたしが釣り合わない?誰が決めたの?」(薫)

達郎との食事をした後、自分を卑下するようなことを言う達郎に薫が言った言葉。この言葉を聞いて達郎が勘違いしてしまいます。

 

「でも今日久しぶりだったなぁ。お姉ちゃんがあんなに笑ったの。」(千恵)

達郎に期待を持たせてしまったことを後悔している薫に千恵が言った言葉。

達郎とのお見合いを全否定しているものの、今後の展開が楽しみになる一言です。

 

「僕は誓う。50年後の君を今と変わらず愛してる!」(達郎、真壁)

達郎が薫に対していった言葉。薫の死んだ婚約者真壁がかつてプロポーズした時の言葉。

 

2話『一生に一度の賭け』

真壁と同じ言葉でプロポーズしたことで薫の達郎を見る目が一気に変わります。

が!

それもつかの間。

すぐに妹の千恵の入れ知恵だったとわかり、薫は逆に怒り心頭。激オコです。

2話は薫さんのいけずっぷりがさく裂する回で、泣くことはないのかと思いきや、やっぱり最後にちょろっと泣かれます。

人の思い出のプロポーズの言葉をパクったということで達郎にはつらい展開ですが、そこには少々薫の勘違いも入っていたようで・・・。

 

「ひょっとしてあの人、彼の生まれ変わりかもしれない」(薫)

「不思議なの。一瞬同じ響きに聞こえた」(薫⇒尚人)

死んだ真壁と同じプロポーズの言葉を言った達郎に強く惹かれる薫が尚人に言った言葉。しかし達郎に惹かれたように見えても、実際には真壁の姿を投影しているだけだったりします。

 

「許せないわよ。一度断ったのにまたノコノコやってきて、人の弱みに付け込むなんて。絶対許せない」(薫⇒千恵)

達郎の放った言葉が妹千恵の入れ知恵だったと知った薫は怒り心頭になります。

 

「全部突っ込んでください。競馬に一点買いで」(薫)

「時には思い切ったことができる人じゃないとお付き合いしてても楽しくないでしょ?」(薫)

ボーナスをもらったばかりだという達郎に薫が言った言葉。

ちなみに達郎のボーナスは手取りで823,942円だそうです。バブルですね~。

 

「これは断る口実だったんですよね。僕、昔結婚式当日に花嫁に逃げられたことあったんです。」(達郎⇒薫)

馬券の一点買いのことを謝る薫に達郎が言った言葉。

 

「あたしこれからもあなたを好きにならないわ。結婚するつもりないですから。」(薫⇒達郎)

「それでいいですから、俺。」(達郎⇒薫)

ヘンな期待をさせずにあきらめさせようとする薫とそれでも何とか食らいつこうとする達郎のやり取りです。

 

3話『僕が幸せにします』

達郎の会社の受付をしている岡村涼子(石田ゆり子)が達郎の上司である部長からセクハラを受けているという話をベースに物語が進展します。

薫もそのセクハラ話を知って達郎を応援しますが、達郎は上司から次期課長の話を打診されており、逆らえない状況。

さあ、達郎はどうするの?

って話です。

 

「しつこくあきらめないってのはルール違反じゃないですか」(尚人⇒達郎)

千恵の誕生日の集まりの席で尚人が達郎に言った言葉。尚人も薫にプロポーズしたことを公言する。

 

「見損なうどころかかえって見直しました。」(薫⇒達郎)

「なんか正義の味方みたいでかっこいいです。」(薫⇒達郎)

達郎がセクハラ上司のことで後輩の女性社員岡村涼子(石田ゆり子)から相談を受けているという話を聞いた薫が達郎に言った言葉。

 

「ボーナス全部突っ込まれた時、一瞬目が悪くなっちゃった。」(薫⇒桃子)

「いい男に見えた?」(桃子⇒薫)

薫の達郎に対する意識が少しずつ変化していることをうかがわせるセリフ。

「いい男に見えた?」との問いかけに薫はうなずきます。

 

「そんなに結婚したいの?だったらしてあげる。その代わり一つだけお願いがあるの。あの人に会わせて。」(薫⇒達郎)

少しだけ薫の気持ちが緩んできたときに達郎さん不用意なことを言って怒らせてしまいます。

 

4話『愛が動くとき』

達郎のひたむきな愛に薫の心が変化していく回です。

「真壁君のことはもう忘れなさい。彼は約束を破ったんだから。絶対お前を幸せにするって私に約束したのに破ったんだから。お父さん、許せないよ。お前を不幸にして、許せないよ。」(薫の父:矢吹孝夫)

上京してきた薫と千恵の父、孝夫が帰り際に言った言葉。この言葉を受けて、薫は真壁への気持ちを整理するため、一時帰郷します。

 

「もうあなたのことで泣いたりしない。」(薫)

「絶対忘れないけど、さようなら。」(薫)

故郷の浜松の砂浜で、真壁への気持ちに区切りをつけた際の薫の心の声。

 

「きちゃったの?」(薫)

心の中で真壁へ別れを告げた薫のところに突然達郎が現れた際の言葉。

帰郷前に達郎に見せていた作り笑顔とは違う、嬉しそうな笑顔で、愛情が感じられる言葉です。

 

「不思議ね、何となく、あなたが来てくれるような気がしたの。」(薫)

「僕も、あなたが待ってるような気がしたんです。そういうの、ひょっとしてフィーリングっていうんですかね。」(達郎)

「そうかもしれない」(薫)

引き続き砂浜での薫と達郎のやりとりです。帰郷前には薫から「フィーリングが合わない。」ときっぱり断られた達郎ですがジワリと逆転してきた感じです。

 

5話『愛のない結婚できますか?』

心境に変化の兆しが見えてきた薫と、達郎との距離が少しずつ縮まっていく回です。

 

「生殺しでも生焼けでもそれでいいんです。こうやってグルグル回ってるだけで僕、今、幸せですから。」(達郎)

薫との初デートで遊園地の観覧車に乗ったときの言葉。「結婚しないのにきっぱり縁を切らないのは蛇の生殺しみたいだと言われる」という薫の言葉に対して。

 

「お母さん"麦"って漢字を知ってますか?幾重にも踏まれて根を張る。でもね、お母さん言っときますけど、踏み方が悪いと"麦"っていう漢字も"毒"っていう漢字になっちゃうんですよ。」(達郎)

薫の生徒の裕太が万引きをした際、裕太の母親に対して達郎が説教。

 

「私は悔しかったわ。あなたそんなにダメじゃないもの。ダメな人じゃないもの!」(薫)

「あなたは人は変わらないといった。そんなこと絶対ないわ。人は変われる。変われるの。」(薫)

達郎と、かつて達郎との結婚を当日キャンセルした元婚約者、そしてその夫との3人のやり取りを聞いていた薫が達郎に言った言葉。

以前は全く気にも留めなかった達郎に対して期待が入ってきている感じがしますね。

 

6話『婚約』

達郎のことを人として好きだけど恋愛感情ではないという薫。しかし、薫の親友、桃子のいたずらで、事が大きく進展します。桃子の薫が妊娠しているという嘘をすっかり信じ込み、何とか力になろうと行動する達郎に薫の心が動きます。

 

「誰かを好きになるってことは、誰かを忘れるってことになるのよ。」(薫)

親友桃子との会話の中のセリフ。薫の中にはまだ真壁さんがドンと居座ってることを思わせる言葉です。

 

「あたしあなたのことが好きです。」(薫)

薫が妊娠しているという桃子の嘘を真に受け、出産費用捻出のために徹夜で働く達郎に薫の方から告白

 

「また誰かを好きになって、とても好きになって、それでまた失うの、怖いの、怖いんです!」(薫)

「僕は死にましぇん!僕は死にましぇん!あなたが好きだから!僕は死にましぇん!僕が幸せにしますから。」(達郎)

「あたしを幸せにしてください。」(薫)

かつて、婚約者が結婚式当日に事故死したことがトラウマになって、人を好きになることを極端に恐れる薫と、そんな薫に、自分は大丈夫だということを走るトラックの前に飛び出すことで身体を張って示した達郎のやり取り。このドラマで語り継がれる名場面で、放映された年の流行語大賞にもなりました。

この「僕は死にません!」のくだりについて、関連記事を書きました。

『101回目のプロポーズ』 僕は死にませんのセリフの前後

 

7話『まさかあの人が』

達郎と婚約した薫の前に、死んだはずのかつての婚約者、真壁とうり二つの男性が現れます。しかも、よりによって達郎の上司だったりします。達郎にとってはあまりに酷な回です。

 

「もしかすると夢かもしんないな。でも、夢なら覚めないで欲しいんだ。今度だけ。」(達郎)

薫との結婚話に驚き、「"結婚"と"けっこうです"を聞き間違えたんじゃないの?」などと詰問してくる弟、純平に対して達郎がいった言葉。

 

「この人もきっとわかってくださると思うんです。僕は何のとりえもない男です。でも、あなたのことを想う気持ちは、この人に勝てないまでも負けません。あなたはこれからもこの人のことを想い続けるでしょう。いいんです。この人のことを想い続けるあなたごと、僕は抱きしめるつもりです。手、短いですけど。」

「そして、僕はこの人に嫉妬し続けるでしょう。でも、だからこそ、結婚した後もあなたのことをもっともっと好きになるように努力します。」

薫の元婚約者真壁の墓前で達郎が薫に言った言葉。

 

「信じられないくらい似てたの。本人かと思ったくらい。。。心臓が止まりそうだったの。ほんと、彼が生き返ったのかと思ったくらい。

死んだ真壁とうり二つの藤井にあった直後に、薫が親友の桃子に言った言葉。見ている側の心にも暗雲が立ち込めてきます。

 

8話『悲しき結婚指輪』

紆余曲折を経て幸せに突き進むはずの達郎と薫の関係に大きな影が出てきます。

原因は真壁にうり二つの藤井の登場。

あまりに似すぎて薫はどうにもこうにも気持ちを抑えられず、、、という展開ですが、ドラマだけにちょっと突っ込みたくなる展開も。

例えば薫と藤井が出会うのは街中で偶然。しかも、偶然出会った藤井が達郎の上司という偶然。さすがに偶然指数高すぎと思いますが、すっかりドラマのシナリオに引き込まれてしまっているとそこもさほど気になりません。

さらに、達郎との手前、藤井と距離を置こうとする薫に、藤井の娘ミカが熱が出たと自ら電話してきます。通い始めたばかりのピアノ教室の先生の電話番号を調べてかけるなんて5歳の女の子のできる芸当じゃありません。

 

「あたしをドキドキさせて。あたしをもっとドキドキさせて。」(薫)

真壁そっくりの藤井と出会ったことで心が揺れる薫が達郎に言った言葉。薫は藤井が気になって仕方ない自分を強く引き留めてほしいけど、達郎はそういうタイプじゃないのでイライラが募っていきます。

 

「あなた似てるの。あたしがとっても好きだった人に。もう死んでいないはずのあの人に。」(薫)

藤井が仕事中に、藤井の娘ミカが発熱したことを知った薫は藤井のマンションに。帰宅してきた藤井に薫はありのままの現実を話し、抱き合い、キスをする。

 

「今まで信号機通りに生きてきました。信号見て赤だったら絶対にわたりませんでした。青だったら臆病だからビクビクわたってました。でも、薫さん見たら、車が来ても、誰が邪魔しても、薫さんに向かって真っすぐ歩けました。薫さん、今の心の色、青ですよね。俺、信じてますから。」(達郎)

薫が藤井に走ってしまったその時、薫のマンションで薫の帰りを待つ達郎が一人つぶやくセリフ。

 

9話『婚約者を取り返せ』

藤井のことが気になって仕方がない薫を、周囲の人が止めていきます。そりゃそうです。良くない方向に進んでるって誰もが思うはずです。

事情を知った誰もが抜き差しならない状況に気をもみますが、達郎だけはそういった事情のカヤの外で子供のように能天気なふるまいをしてしまいます。

そういう達郎の相手をするのがつらそうな薫。

2人の間にすきま風が吹き始めてる感じがよく出てます。武田鉄矢さんと浅野温子さんの名演です。

 

「それでも幸せだと思う男もいる。長い時間かけて振り向いてくれればいいと思う、そういう愛し方もあるからな。」(尚人)

心が揺れ動いている状況で達郎と結婚することに抵抗感を持つ薫に尚人(竹内力)が言った言葉。

 

「彼と結婚するつもり?愛してもいないのに。」(藤井)

薫の揺れる気持ちを知って、藤井が言った言葉。達郎に対して不動の想いがあれば藤井に惹かれるわけないですから薫にとってはきつい質問です。

 

「星野さんね、昔の彼を忘れられない私の隠れ蓑をしてくれてたの。泣かないでって温かい隠れ蓑してくれてたの。」(薫)

藤井への気持ちを断ち切る決意をした薫が藤井に対していった言葉。

 

「不思議だなぁ。あんたと結婚すると聞いた時、やっぱりホッとした。ホッとしたら涙が出た。親ばかですが、あの子は本当にいい娘なんです。一つよろしくお願いします。」(孝夫)

薫の父孝夫が達郎に言った言葉。薫の結婚を半ばあきらめていた孝夫にとってはうれしいことだったようです。しかし、この時薫の気持ちは大きく揺れ動いています。

 

「課長・・・?」

「違うの、真壁さんです。」

達郎が、藤井と真壁がうり二つだったことを桃子から知らされた時のやり取り。桃子は薫の気持ちが揺れ動いていることを教えて取り返せと達郎に進言する。

 

「その教会どこですか!」(達郎)

薫がかつて結婚式を挙げるはずだった教会に藤井と向かっていると桃子から聞かされた達郎は一度はうなだれ現実から目をそらそうとするものの、気持ちを立て直し、教会の場所を聞いて駆けつける。

 

10話『僕はあきらめない』

この回で、ついに達郎と薫に別れが・・・!

「私のダムは干からびた」と言って白旗をあげていた達郎ですが、桃子の言葉もあって再び立ち上がります。

 

「純平、1999年で地球は滅びるって知ってっか?少し、早まるといいね。」

失望の達郎が純平に言った言葉。

 

「あの人怒ってなかったの。たださみしそうな顔してた。」(薫)

薫と桃子の会話の中の言葉。

 

「君は気にすることないさ。同情はますます彼をみじめにするからね。」(藤井)

達郎が辞表を提出したこを知って動揺する薫に対して藤井が言った言葉。冷たさが随所に出てます。

 

「幸せとか不幸とか人の分まで背負うことないさ。そんなに人間えらくないぜ。」(尚人)

「行きたい方に行けよ。でないと答えなんか出やしないぜ。誰に何言われたっていいじゃないか。」(尚人)

達郎が会社を辞めたと知ってうなだれる薫に対して尚人が言った言葉。

 

「どうしてもあなたを恨む気になれないんだなぁ。恨むとしたら、あなたの視界を埋められなかった自分自身を恨みます。たとえひと時でもこんな僕と結婚しようと思ってくれたあなたをどうして恨めるんですか。もしもあなたが同情で僕のところに戻ってくるというんだったらそっちの方を恨みます。」(達郎)

藤井が薫にプロポーズする場面を目撃し、薫の心が藤井に向いていると知った達郎は身を引く決心をし、別れを告げる。

 

「まだ泣くな、、、まだ泣くな、、、」(達郎)

別れ際、精いっぱいのセリフを吐いて毅然と立ち去ろうとする達郎が、涙が出そうなのをこらえる時に言うセリフ。

 

「もっと言ってよ。そんなんじゃ全然足りないよ。もっとどんどん攻めて。誰も攻めてくれないの。」(薫)

婚約解消を責める千恵に対して、自分がしたことへの罪悪感を消化できずにいた薫が言った言葉。

 

「純平、不思議だな、俺はさ、これっぽちも薫さんのことを怒ったり憎んだりしてなかったんだよな。菩薩の境地っていうのかな、人を本当に好きになるとさ、どんな目にあったって、その人を憎んだり怒ったり、そういう気持ちが湧いてこないんだよな。」(達郎)

達郎が純平に言った言葉。どこまでもいい人。

 

「兄貴よ、実は俺今度のことでちょっと兄貴見直したよ。結構かっこよかったよ。」(純平)

純平が達郎に言った言葉。涼子に告白すらできずにいる純平にとっては、フラれてもフラれても突進し続ける兄はたくましく思えるのかもしれないですね。

 

「泣くんです。心が泣くんです。あなたに会えないと思うとピーピーピーピー心が泣くんです。これから、秋が来て、冬が来て、春が来て、夏が来て、それでも僕の心はずっと泣いてると思います。だから、自分の夢もあなたもあきらめません。もう一度男としてあなたを取り返します。」(達郎)

藤井と薫が一緒にいるところに突然登場した達郎が言った言葉。

 

11話『愛の女神よ!』

藤井の元妻が登場。藤井との離婚理由について、藤井とは全く違う説明をします。藤井に対する薫の信頼が揺らぎ始めます。

一方達郎は司法試験を受験。なぜ、あきらめないのか、純平に淡々と語るシーンが印象的です。

 

「お願いですからやめてください。私を苦しめないでください。」(薫)

「その結果がどうであれ、私はもう星野さんとは・・・」(薫)

薫が達郎に言った言葉。司法試験にチャレンジして再び薫にアタックすると宣言した達郎をあきらめさせるために藤井との結婚を宣言する。薫さん、また泣いてます。

 

「恋愛感情が薄れていくと、私をミカの母親という目でしか見てくれなくなって。寂しいというよりは不安になったんです。」(藤井の元妻マチコ)

藤井の元妻マチコが薫に言った言葉。藤井との離婚原因を薫に話すが、藤井が言っていた内容とは違っており、薫は動揺。

 

「俺はさあ、もう100回プロポーズしてんだよな。」(達郎)

「だけど、もう打ち止めだよ。101回目のプロポーズはない。もうできない。」(達郎)

「バカげたことだと自分でもわかってる。でもやめられないんだ。」(達郎)

「俺はさあ、子供の時からなんでもあきらめてきたんだよ。でも今度自分の夢と薫さんあきらめると俺の残りの人生も全部諦めになっちゃう。」(達郎)

身動きができないくらい薫さんのことを愛してんだ。ここしかないんだよ。純平、俺さ、生まれ変わりたいんだよな。」(達郎)

達郎が純平に対して。薫をあきらめない真意を語ってます。

 

「人は変われる。」(達郎)

純平の願いを聞き入れてバーに来た薫に達郎が言った言葉。この後、達郎は特訓していたピアノで薫の想い出の曲である「別れの曲」を披露し、薫の表情が和らぎます。

 

「最後です。これ、最後です。どっか遠くから見て、薫さんがその指輪してなかったら、俺あきらめますから。いつも困らせてすみませんでした。でも、もうこれ、最後ですから。」(達郎)

バーの帰りに達郎が薫に言った言葉。司法試験に合格を条件に薫に最後のアタック。薫さん、また泣いてます。

 

「どうしてそんなに人を好きになれるの?」(薫)

あなただからですよ。薫さんだからですよ。」(達郎)

引き続き、薫と達郎の会話。

 

12話『SAY YES』

最終回です。薫さん、泣きまくってます。シーンごとに泣く勢いです。

 

「わかったの。ふさわしくないのは私の方だって。星野さんにふさわしくないのは私。」(薫)

桃子との会話の中で薫が言った言葉。ぶれずに真っすぐ薫を想い続ける達郎と、藤井にぶれてしまった薫。確かに対照的です。

 

「近頃さぁ、今度生まれ変わってくるときも星野達郎でいいかななんて思ったりしてんだ。」(達郎)

「薫さん好きになって、俺自分のこと少し好きになった。」(達郎)

「人を好きになるってことはさ、愛する人と一緒に自分も変わろうと祈ることなんじゃないかな。」(達郎)

純平との会話の中で達郎が言った言葉。何のとりえもなくといいながら頑張り続けてきた自分に誇りとか自信が芽生えてるのかもしれないですね。

 

「資格試験だと思ってるんですよ。薫さんにもう一度名乗りを上げるための。もう彼女に誇れるものは何一つありませんから。」(達郎)

ドイツに行くことになった尚人との会話の中で達郎が言った言葉。それにしても尚人、好青年です。

 

「うらやましいと思う者はその位置で終わり、いつか入れ替わってやると思う者だけが上に上がれる」(藤井)

薫との会話の中で藤井が言った言葉。部長昇進の内示が出たことを得意げに語る一方、達郎の司法試験には厳しい見方を示します。嫌な感じですが、この部分は間違ってはないような気もします。

 

今更気づくなんてバカみたいだけど、あなたあの人じゃないのよね。」(薫)

藤井との会話の中での薫の言葉。藤井と真壁は全然違うということが心にすとんと落ちた感じですね。

 

「愛してくれる人に精いっぱい応えていくっていうもう一つの愛のカタチに気付かなかった。」(薫)

薫と藤井との会話の中の言葉。今更ですが選ぶべきは藤井ではないと確信したようです。

 

かっこ悪いの通りこして、めちゃくちゃかっこいいぞ。誰もマネできねぇよな!」(純平)

司法試験の結果を見に行く達郎に向かって純平が言った言葉。

 

「どんな顔だっていいじゃない。」(千恵)

「あたしはダメな人間ですって、そういう顔していけばいいじゃない。」(千恵)

藤井と別れたことを桃子と千恵に告げた際に千恵が言った言葉。藤井と別れたからといって達郎の元にどんな顔して戻れるんだっていう薫の言葉に対して。

 

「僕にはもう何もありませんよ?貯金もありませんし、会社も辞めて今はもうみっともない中年のしょぼくれオヤジですよ。試験にも落ちてあなたの言う通り変われなかった。ダメな男なんですよ。それでも・・・?」(達郎)

あたしをもらってください。」(薫)

「指輪ももう海に捨てましたし、新しいの買えませんよ?」(達郎)

ラストシーン。すべてをなくしたかに思えた達郎も、最後の最後に最愛の薫が来てくれてよかったねって感じです。

 

感想

「かっこ悪いの通りこして、めちゃくちゃかっこいいぞ。誰もマネできねぇよな!」

最終回で達郎の弟純平が言ったこの言葉がこのドラマを端的に表してます。

世間体とか、表面を取り繕うだけの人間関係が当たり前の現代にあって、不器用で失笑を買ったり、ウザがられたり重たがられたりしつつも想いを持ち続け与え続ける。

人目を気にしてすぐに端折る現代人にとっては、達郎のそういうところは賛美に値する、だから大ヒットドラマになったんだと思います。

まさにかっこ悪いの通りこしたらめちゃくちゃかっこいいってことです。

あと、このドラマではやっぱり弟役の江口洋介さんが非常にいい味出してます。

純平役が彼じゃなかったら、このドラマのおもしろさはずいぶんと減っていたかもしれません。

彼と武田鉄矢さんや田中律子さんとの掛け合いがテンポが良くて面白くて、ヒロインの浅野温子さんが影のある役どころなので、ドラマの雰囲気を明るくする効果が絶大だと感じました。

脚本が上手なんでしょうね。

あと、涼子と尚人は最後の最後でいい感じになりました。涼子のレポートがいい結果につながったってところです。

一方。

純平と千恵も徐々に間合いが詰まってきて最終回でいい雰囲気になったと思いますが、この二人がくっつくって話にはならなかったですね。

そこまでやるとやり過ぎってことなのか、それとも「与える者が救われる」という部分からはちょっとずれた関係だったので友達のままでってことになるのか、見ている側も考えどころではあったりします。

何にしても、登場人物が少ない割に飽きることなく、感動もいたるところにはさみながら最終話まで見ることができました。

しばらく熱い思いになったことのない人には特におすすめです。

 

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