地面師3話で登場したサロンマグナム(Salon Magnum)。サロンマグナムは、光庵寺住職の川井菜摘がホストクラブで楓のために入れた最高級シャンパーニュです。
ちなみに、シャンパーニュとは発泡性ワインのことを言いますが、日本でよく使われるシャンパンとは厳密には違います。
シャンパンは発泡性ワイン全般を指す言葉ですが、シャンパーニュとはフランスのシャンパーニュ地方で生産された発泡性ワインのみに許される呼称です。
サロンとは
サロンとは、ウジェーヌ・エメ・サロンという人物が創設したフランスのシャンパーニュハウスです。シャンパーニュハウスとはフランスのシャンパーニュ地方にある発泡性ワインを造るワイナリー(ワイン醸造所)を指します。
シャンパーニュハウスで扱うのは、シャンパーニュ地方で生産された発泡性ワインのみで、モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、ドン・ペリニヨンなど有名なブランドが数多く存在します。
ウジェーヌ・エメ・サロンは元毛皮商人でしたが、シャンパーニュ好きが高じて自分用にサロンという名のシャンパーニュハウスを立ち上げた、ということです。
サロンマグナムとは?特徴と魅力
サロンマグナム(Salon Magnum)は「サロン」が製造した特別なシャンパーニュです。
サロンマグナムは非常に生産量が少なく、例えば2008年のヴィンテージは8000本のみしかありません。希少性が高いために高額で取引されています。
サロンは過去100年間でわずか37回しかヴィンテージをリリースしていません。ブドウの品質が良い年にしかワインを生産しないからですが、こうしたサロンの哲学も希少性を高める要因になっています。
このサロンマグナムも、ル・メニル・シュル・オジェというフランスの小さな村の単一のテロワール(ブドウ畑)から収穫されたブドウのみを使って造られており、非常に繊細で複雑な風味を持っています。
また、サロンマグナムは、その希少性と品質から、ワインコレクターからは垂涎の的になっています。例えば、2008年ヴィンテージは既にワイン投資家の間で高い評価を得ており、今後もその価値が上昇することが期待されています。