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ドラマ

極悪女王どこまで実話に忠実?比較してみた。

こんにちは。

今日は極悪女王でのエピソードはどこまで実話なのか、調べてみました。

ドラマはどこまで実話?

父親が愛人の子にも香と名付けていた?

1話のエピソードです。母の里子と香が父の別宅を訪ねると、そこには愛人と赤ちゃんが。しかもその赤ちゃんは「香」と呼ばれていました。外の女に子供を産ませ、自分と同じ香という名前を付けられていることにショックを受けた香はその場から逃げるように立ち去ります。

これは実話です。ダンプ松本さん自身がインタビューで答えておられます。

両親と愛人の3人で話し合いをしている横で、自分と妹は赤ちゃんと遊んでてさ。後から腹違いの妹だったって知るんだけど、その赤ちゃんの名前を自分と同じ「香」ってつけてるんだよ!信じられないよね。

引用:文春オンライン

ダンプ、千種、飛鳥は同じオーディションを受けて全女入りした?

これも1話のエピソードですね。昭和55年組と呼ばれる松本香、長与千種、北村智子、本庄ゆかり、大森ゆかりらは松永兄弟やジャッキー佐藤らが見守る中、新人オーディションを受け合格、見事全女入りを果たします。

しかし、実話では若干違うようで、正規オーディションで合格したのは北村智子(ライオネル飛鳥)、2次オーディションで合格したのが松本香(ダンプ松本)、推薦枠で入ったのが長与千種と大森ゆかりということのようです。

長与千種さんのウィキペディアを見ると、正規オーディションに間に合わなかったために空手関係のつてを頼って正規のオーディションとは別枠で入門テストを受けたそうです。

ダンプと千種は落ちこぼれだった?

ドラマでは香、千種、本庄がなかなかプロテストに合格できない描写がありますが、これは実話だったようです。本庄ゆかりさんはメディアインタビューで新人オーディションに1回、プロテストに3回落ちたっておっしゃってます。また、長与千種さんは若手の頃は1試合目に出て新人の相手をすることが多く、試合が全くない日もあったそうです。ダンプ松本さんもプロテストには4回落ちたとおっしゃってます。

新人寮の2段ベッドの落書きはあった?

極悪女王では、香と千種が2段ベッドの上段(の下側)に先輩たちが新人時代に書いたサインを見つけ、自分たちもジャッキー佐藤(サインは佐藤尚子)のサインの両脇にサインをするシーンがあります。

ジャガー横田さんはこの描写について「そんな風習はなかった」とYoutubeで語られていますが、「全日本女子プロレス寮訪問」という動画の中には、二段ベッドに中野さん(ブル中野さん)などのサインがあるというシーンが映っているので、おそらくドラマの描写は実話だと思います。

ダンプはデビューできずに宣伝カーの運転手をしていた。

ドラマでは香が運転免許証を持っているからと宣伝カー要員に回されていましたが、実話でも入門した年の暮れに同じ理由で宣伝カー要員にされたそうです。

当時、ダンプさんは実家が東京近郊のため入寮が認められず、実家から全女に通っていました。しかし、宣伝カー要員になったことで入寮が認められ、給料も5万円から7万円になったそうで、ご本人的にはノリノリでやっていたみたいです。

長与千種は泥棒の濡れ衣を着せられた?

極悪女王では、堀あゆみの財布が紛失して千種のバッグに入っていたという展開で千種が泥棒扱いされていましたが、実話では、ジャッキー佐藤さんの財布がなくなり、長与千種さんが犯人にされたことがあったそうです(東スポWEBより)。

長与千種は飛鳥と対戦する際、全女を辞めるつもりだった?

ドラマでは北村智子からライオネル飛鳥への改名を記念した再デビュー戦で、飛鳥が千種を対戦相手に指名。それに対し千種は「もう全女ではやっていけないから最後に思い切り試合をして引退したい」と応えて二人の対決が実現します。

では実話はどうかというと、長与千種さんに会社が「飛鳥の持つ全日本チャンピオンのタイトルに挑戦してみるか?」と打診して二人の対戦が決まったそうです。

ただ、当時、飛鳥さんは準メインなど後半の試合に出ているにもかかわらず、長与千種さんは1試合目で新人相手の試合をしたりして大きな差がついていました。試合そのものが組まれない日も珍しくなかったそうです。

また、ドラマでもあったように空手技を控えるように言われていたこともあって、「自分らしさが出せない」ということで飛鳥選手との対戦を最後に引退するつもりだったそうです。ぶるちゃんねるで話されていました。

飛鳥と千種の一戦がクラッシュギャルズ誕生のきっかけとなった?

その通りです。

前述の通り、当時、ライオネル飛鳥選手が全日本チャンピンで、長与千種選手はパッとしなくて試合を外されるような状況。そんな中で実現した二人の対決は殴る蹴る締めるのガチンコ勝負のぶつかり合い。そのファイトスタイルを国松さんが高く評価し、当時タッグ最強だったダイナマイトギャルズに挑戦しろってことでクラッシュギャルズを結成することになったそうです。(ぶるちゃんねる)

クラッシュギャルズの最初のネーミングはクラッシュービーだった?

ドラマでは最初のネーミングはクラッシュビーということでしたが、長与千種さんご本人によると、会社から最初につけられた名前はクインビーズ(女王蜂)だったそうです。

それを嫌った二人が、すべてを破壊するという意味のクラッシュ、そして当時広く使われ始めたギャルという言葉を組み合わせてクラッシュギャルズに。それも会社の了承を得ることなく試合前のコールでリングアナウンサーの氏家さんにごり押しして言わせたのがきっかけだそうです。(ぶるちゃんねる)

ジャガー横田がクラッシュギャルズとブックなしでやらせろと直談判?

事実は違うようです。ジャガー横田さんはYoutubeなどでブックの存在を完全に否定しています。

ちなみに、ジャガー横田さんは後輩に負けたことは一度もないそうなので、極悪女王で千種に負けたという描写も事実ではないみたいです。

長与千種は親子関係に問題があった?

半分は当たっていますが、ドラマの描写は少し実話とは違うようです。

長与さんが親戚の家をたらいまわしにされたことは事実ですが、長与さんが中学生の時、両親とまた暮らすようになっていたそうで、両親に対する不信感もかなり解消されていたみたいです。その後、長与さんは両親に負担をかけたくないと全日本女子プロレスの門をたたきます。

ドラマにあるように興行中の会場を訪ねてきて久しぶりの再会を果たしたとか、母親からの手紙を目も通さずに捨ててしまったとかは脚色だと思われます。

香(ダンプ)は長与千種や家族から軽んじられたことでダンプ松本に変貌した?

違います。

ダンプ松本さんはレスラーになった当初から自分にはヒールしかないと思っていたそうなので既定路線ですね。ダンプ松本というネーミングは観客が「ダンプみたいだ」と言ったのがきっかけなのだとか。

ダンプ松本として再デビューして間もなくデビル軍団が解散します。試合中にデビル雅美とダンプ松本、クレーンユウが仲間割れし、極悪女王での描写のごとくデビル雅美が軍団解散を宣言してデビル軍団は消滅しました。この背景にはデビル雅美がベビーへ転向するからとか、凶器の使用に関してデビルとダンプやユウの間に確執があったからとか言われています。

ちなみに極悪同盟結成は高司社長の指示だったそうです。「本庄(クレーンユウ)と二人で極悪をやれ」「最後のチャンスだぞ」ということでデビル軍団なき後のヒール役に徹したそうです。なので、デビル軍団解散についても、デビル軍団⇒極悪同盟という筋書きがあったのでしょう。たぶん。

ダンプ宛てにカミソリ入りの手紙が送られてきた?

ダンプ松本さんが「ぶるちゃんねる」で語ったところによると、実際に送られてきたそうです。実家への嫌がらせもひどかったようです。

ブル中野はダンプに強制的に半坊主にされた。

極悪女王では本庄ゆかりがダンプの元を去った直後、嫌がる中野恵子をダンプ松本が押さえつけて頭を剃り上げるシーンがありますが、ブル中野さんいわく、いやいやではなく、納得した上で剃ってもらったそうです。

ダンプは生きた鶏を使ったパフォーマンスをしようとした?

極悪女王では髪切りデスマッチの前に生きた鶏の首を斬るパフォーマンスをしようとしたものの、生きた鶏を売ってもらえずに思惑がはずれた描写がありますが、実際にその通りのことがあったようです。買ってきたのが中野恵子ではなくアジャコングだったという話もありますが、真実のほどは不明です。

ダンプの車には落書きがひどかった

伝わっているのは買ったばかりの日産フェアレディZの新車に10円硬貨で「死ね」と傷をつけられたという話です。ダンプさんが買ったフェアレディZの色は赤という話もありますが、ライオネル飛鳥さんは黄色のフェアレディZとコメントしています。

全日本女子プロレスは松永三兄弟が経営していた?

松永四兄弟だったようです。松永健司、高司、国松、俊国の四兄弟です。このほか、松永家の一族が経営に携わっており、典型的な同族経営会社でした。

高司は焼きそばを焼いていた?

ドラマでは社長の高司が会場の屋台で焼きそばを焼いているシーンがありますが、あれも実話だったそうです。ジャガー横田さんによると、いつも市販のマルちゃん焼きそばを使っていたそうで、「本当においしかった」とおっしゃってました。

まとめ

極悪女王は実話ベースのドラマなので、「本当はどうなの?」といった視点で見るのも面白いですよ。調べると細かなところで実話を取り入れたりしているので気になる人は是非実話の方も調べてみてください。このページ書いてあること以外にもいろいろと出てきます。

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全女時代のダンプ松本さんの心の葛藤や、友情、裏話などが書かれた一冊です。父親への思いや話題のお母さんの日記なども掲載されています。

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