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ドラマ

【地面師たち】実話の詐欺物件がオープニング映像に

ここんにちは。

今回は、「各話のオープニング映像は実際の地面師詐欺が起きた場所ですよ」という話をします。

渋谷富ヶ谷地面師詐欺事件

この場所は渋谷富ヶ谷で2015年に起きた地面師詐欺事件の舞台です。

事件が起きたのは2015年9月。

上記の土地約480㎡を所有する、当時台湾在住の地主に成りすまして、地面師が不動産会社から6億5000万円をだまし取りました。この事件に関わった地面師は2人で、知り合いの高齢者を地主に仕立て上げて詐欺を働いています。

この土地の本当の地主は外国人で、不動産会社は代理人を名乗る男から土地の売却を持ちかけられました。契約の意思表示をしてもなかなか地主本人と会えず、地主と称する男性に会えたのは契約日の3日前。しかも司法書士がパスポートと印鑑証明書を照合したところ、生年月日が違うことが発覚したにもかかわらず、相手の言い逃れを信用して契約してしまいました。

詐欺が発覚したのは登記所が印鑑証明の偽造に気づいたからでした。ドラマ「地面師たち」と同じですね。

ちなみに、Googleストリートビューで確認してみると、2023年9月時点でもまだ更地のままです。

 

港区赤坂アパ地面師詐欺事件

この事件はドラマの中でもエピソードトークで登場しています。

舞台は港区赤坂の約120坪の土地。本当の地主は死亡していましたが、地面師たちは2人の老人を亡くなった地主の子供に仕立て上げて詐欺を働きました。

手口も「地面師たち」そのもので、まずなりすましの地主が仲介業者に土地を売却し、仲介業者がAPAにその土地を転売する、というものです。APAが購入した土地の代金は12億6000万円。APAは全国にホテルを展開しているため不動産売買の経験も豊富なはずでしたが、それでも騙されてしまいました。

この事件も役所が書類偽造に気づいたことで事件が発覚しています。

Googleストリートビューによるとこの詐欺の舞台となったのはこの駐車場だそうです。ATT EASTの隣の土地です。この写真は2022年の頃のものです。

 

品川区西五反田積水ハウス地面師詐欺事件

地面師たちのモデルとなった事件です。

場所は東京都品川区西五反田の廃旅館「海喜館(うみきかん)」。土地の大きさは約600坪で、上記2件と比べたら格段の広さです。

この土地もドラマの通り、地主を名乗る成りすましの女性から仲介のIKUTA HOLDINGS株式会社へ所有権が移され、IKUTA HOLDINGSから積水ハウスへ移転登記されるという手続きが取られました。

登記所が移転を認めなかったために詐欺が発覚、この土地は最終的に旭化成のグループ会社が正規の地主から購入し現在はマンションが建っています。

地面師たちには実話のエピソードが盛りだくさん

以上みてきたように、地面師たちは、実際に起きた地面師詐欺事件のエピソードがたくさん取り入れられています。特に積水ハウスが騙された案件がモチーフになっているので、近隣住民への地主確認をしなかったり、怪文書が送られてきたりといったくだりがそのまま描かれています。

 

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