こんにちは。
今回は、「ダンプ松本と長与千種って親友なの？」というお話しです。
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極悪女王では紛れもなく親友
極悪女王での松本香（ダンプ松本）と長与千種は紛れもなく親友として描かれています。
新人寮では同じ部屋、同じ落ちこぼれ組。九州から上京してきた千種はお金がなく、食べるものにも事欠いていたため、見かねた香（ダンプ）がかつて自分が子どものころにやっていたビール瓶集めで小銭を稼ぎ、二人で食事。
その他にも二段ベッドへ2人でサインしたり、ホテルバイキングやディスコに出かける描写もありますし、千種が香に向かって「親友やけん」と言ったりもしていました。
それだけに、千種に軽んじられた香はショックが大きく、「バカにしやがって」とダンプ松本へと変貌する、というのが大まかな流れの一つです。
ラストシーンではダンプが千種に向かって「お前とは敵だけじゃ終われねぇんだ！」と叫ぶシーンがあります。敵で終わるんじゃなくて仲間として終わりたいってことで二人は引退特別試合のエキシビジョンとしてタッグを組み、物語は終わっていきます。
実話での関係は？
同期で落ちこぼれ。仲が良い下地があった。
ダンプ松本さんも長与千種さんも1980年に全日本女子プロレスに入門しました。いわゆる昭和55年組ですね。
入門後メキメキと頭角を表すライオネル飛鳥さん（北村智子さん）とは対照的に、ダンプさんも千種さんもなかなかプロテストに合格できず、練習生扱いの日々が続いたそうです。この時点で同じ境遇にいる二人は少なからず親近感を覚えていたのではないでしょうか。
ただ、この頃、ダンプさんと特に仲良しだったのは飛鳥さんの方みたいです。二人は寮で同じでしたし、寮を出た後もしばらくは同じ部屋で生活していたそうです。
長与さんとは落ちこぼれ組みで地方巡業に連れて行ってもらえず、二人で居残りをすることが何度もあったそうです。その時のエピソードがディスコや食べ放題の話。怖い先輩たちがいないのを良いことに、二人ででかけて羽目を外したそうです。
クラッシュギャルズの誕生から確執が
落ちこぼれ組だった二人も、全女が二部制を敷いたことがきっかけでデビューにこぎつけます。2部制にするということはその分レスラーを増やす必要があったからです。
しかし実力が伴ってない二人は前半戦の試合に出るのがせいぜいで、二部制が終了してからは試合に出る機会もめっきり減っていきました。
そんな時、先に転機が訪れたのが長与さんです。同期ですでに全日本チャンピオンになっていた飛鳥さんへ挑戦した試合で一気に高評価を勝ち取り、「二人を組ませよう」ということでクラッシュギャルズが誕生します。
クラッシュギャルズをかつてのビューティペアのように人気者に育てたい全女は、クラッシュギャルズのライバルとしてヒール軍団を仕立てます。それが極悪同盟、ダンプ松本でした。
クラッシュギャルズと極悪同盟はリング上はもちろん、リングを下りてからも口を利くことなく反目。会社側があることないことを双方に吹聴したせいで、お互いに顔を見るのも嫌だと感じるくらいに憎み合っていたそうです。
壮絶だった髪切りデスマッチ
ダンプ松本と長与千種といえばこれというくらいに髪切りデスマッチは有名です。二人が「髪切りデスマッチ」で対戦したのは1985年8月28日の大阪城ホール。女子プロレス史に残る名勝負となりました。
かつて同期で親しかった二人ですが、この頃は会社の策略もあって険悪な関係にあり、リング外でも目を合わせないほど。そんな二人が髪をかけて対戦するというのですから日本中の注目が集まったと言っても過言ではないくらいに注目されました。
試合はダンプさんの強力な凶器攻撃によって長与千種さんが敗北。髪を切られる姿に熱心な女性ファンは涙しました。試合後は暴動まで発生し、当時の女子プロレス人気を象徴する出来事となりました。
会社の策略だったと知り瓦解
二人はお互いに憎み合った時期もあったそうですが、その大きな要因は全女を盛り上げようと画策した会長、松永高司氏によるものでした。
「千種が事務所に来ては毎日毎日『ダンプが嫌いだ。もう戦いたくない』と言うんだ。
とにかくお前のことが大嫌いだって。正直、俺も参ったよ…」。
深刻そうな表情で私に話しだす。それも全部の準備を整えて、さあこれからゴングが鳴るという直前にだ。「飛鳥もお前が大嫌いだって。本当は顔も見たくないらしい」。
何だそりゃ。こっちは仕事と割り切り、命の危険まで感じながら悪に徹しているんだ。同期で仲が良かっただけに怒りは倍増した。
高司さんの密告は言葉にできないような内容の時もあった。東スポWEBより
お互いに話し合うことでそういった裏事情はすぐに露見し、また元の仲良し同期グループに戻ったそうです。
後で千種や飛鳥と話して分かったんだけど、全部高司さんの作り話だったらしい。つまり大ウソだったわけだ。
東スポWEBより
ダンプ松本と長与千種は現在も仲良しの親友
そんな過去を経て、今のお二人はとても仲良しです。
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— 極悪同盟ﾀﾞﾝﾌﾟ松本@極悪ﾌｧﾐﾘｰｸﾗﾌﾞ・極悪事務局 (@gokuaku_family) April 4, 2019
元々が全女の野心のために作られた憎しみであったため事実がわかってからは打ち解けるのに時間がかからなかったようです。ダンプさん引退後は連絡を取ってずっと仲良くされているみたいです。
番組でのお二人のコメントからは絶対的な信頼感を感じ取ることができます。
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現在、ダンプ松本さんは長与さんの団体であるマーベラスにレスラーとして参加しているほか、芸能活動も並行して活動しておられます。
結論
ダンプ松本さんと長与千種さんは親友です。
全女時代のダンプ松本さんの心の葛藤や、友情、裏話などが書かれた一冊です。父親への思いや話題のお母さんの日記なども掲載されています。
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ダンプ松本『ザ・ヒール』: 極悪と呼ばれて 平塚 雅人（著） 単行本1540円 |