こんにちは、kuraです。
今日は、ライフイズビューティフルという映画のご紹介。
私がこの映画を初めて見たのは独身時代。
「いい父親ってこんな人のことなんだなぁ」
と思ったのをよく覚えています。
ライフイズビューティフルのあらすじ
この映画は第二次世界大戦中のイタリアが舞台です。
ウィキペディア様の解説を借りると、
第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品である。
ウィキペディアより
ということです。
ホロコーストが根っこにある物語ですが、悲惨で残虐なシーンはあまり描かれていません。一瞬あるんですがかなりモヤっとした描写なので、もしかしたら気づかない人もいるのではっていうレベルです。
メインの登場人物はグイド、ドーラ、ジョズエ。ユダヤ系イタリア人の3人家族です。
グイドはパパ、ドーラはママ、ジョズエはグイドとドーラの一人息子でまだ5歳~6歳です。
物語はグイドとドーラが出会うところから描かれます。
美人のドーラとひょうきんなグイドはお互いに惹かれ合い、結婚。
やがてジョズエが生まれて幸せな生活を送っていました。
ところが、イタリアにも戦争の波が押し寄せ、ナチスドイツが駐留。ユダヤ系である3人は強制収容所で過ごすことになります。
強制収容所の過酷な生活の中にあっても、グイドパパは息子のジョズエが少しでも楽しく過ごせるようにいろんな「嘘」をつきます。
「ここ(強制収容所)ではみんなでゲームをしている。」
「ゲームに勝って1000点になったら優勝。優勝商品は本物の戦車だ!」
収容所での過酷な労働に耐えながらも、ジョズエ君に「自分たちは楽しいゲームをしているのだ」と嘘をつき続けるグイドパパ。
ジョズエも「そんなの嘘だ」と半信半疑になったりするものの、父グイドの口車に乗せられて最後には笑顔になります。
そのうち、戦況が動き、ナチスドイツ軍は撤退。
撤退の混乱に乗じてグイドはジョズエを連れて脱出を図りますが・・・。
あ、ちなみにドーラママは女性なのでグイドパパとジョズエとは女性ばかりの別棟で暮らしています。
父親はこうありたいと思わせる理想のパパ「グイド」
この映画の一番の見どころは、やはりグイドの振る舞いです。
ジョズエは子供なのでグイドパパが強制労働から帰ってくるまでベッドで一日中待っているんですが、グイドパパは強制労働でヘトヘトになりながらも、ジョズエの元に戻ったら笑顔で語りかけ続けます。
「ちゃんとゲームに登録したぞ!」
「今日は退場させられそうになったから必死に訴えて番号もらったぞ」
「このユニフォーム(作業着)、かっこいいだろ?」
「まったくすごいところだ!楽しいったらありゃしない」
「綱引きや鬼ごっこやかけっこもしたんだ」
「遊びすぎてへとへとだ」
全部嘘ですが、グイドパパの造り話を幼いジョズエは興味深そうに聞き、パパの言う「ゲーム」でヘマをしないよう、「いい子」で過ごします。
さらに、グイドパパは別棟に収容されている妻のドーラにも、自分たちの健在がわかるようにドイツ兵の隙をついて館内放送でメッセージを送ります。
「いつも君のことを思ってる!」
もちろん、グイドはいい大人ですから、自分たちが置かれている状況をよくわかっており、心は絶望と不安に支配されているはずです。
しかし、幼い我が子や愛する妻のために明るくふるまい続けます。
並の精神力ではできないことです。
グイドは決して男前ではありませんが、彼みたいな人が家族にいたらきっといつも笑って過ごせるでしょうね。
良い父親像って人それぞれだとは思いますが、グイドのような人は間違いなく良きパパになると思います。
まぁ、なかなかいないですけど。
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