今回はコミックだと89巻の897話「ペコムズのカカオ島脱出作戦」になります。
今回はいろいろと動きのある回です。
ミロワールドから抜け出したルフィ、ルフィを助けようと奔走するサンジ、苦手なスーロン化で何とかルフィを助けようとするペコムズ、別の思惑からビッグマム海賊団に戦いを挑むジェルマ66。
ペコムズがペドロへの想いを回想するシーンや悪役ポジのジェルマ66が颯爽と登場してくるシーンなど、見どころがいろいろとあります。
登場人物と挙動
ルフィ
ミロワールドから脱出しサンジに救出されるも疲れ果てて爆睡モード
サンジ
ルフィを救出しようと四苦八苦。
ペコムズ
ルフィを逃がすためにイチかバチかのスーロン化。ビッグマム海賊団のみならず、理性を失う自分とも戦う。
名言・迷言・見どころ
「とまれ!ペコムズ!大丈夫だ」(ペドロ/ペコムズ回想)
スーロン化し理性を失ったペコムズがサンジとルフィを攻撃しようとした際に脳裏によぎったペドロの言葉。かつてスーロン化し理性を失ったペコムズが唯一声を聞くことができたのがペドロであり、ペコムズはそのペドロがルフィを命をかけて支援していたことから、ビッグマム海賊団を裏切り、ルフィの側につく。
「大丈夫だったぞ!兄貴!」(ペコムズ)
ペドロなき後のスーロン化でも理性を失うことなくルフィ達を助けることができたペコムズが、オーブン軍団の総攻撃を受けながらも最後に言った言葉。
「奇遇だなサンジ。俺達もこいつらに一泡吹かせたいと思っていた。」(イチジ)
オーブン軍団に取り囲まれ、絶体絶命のサンジの前にジェルマ66幹部が突如現れた際にイチジが言った言葉。完全にヒーロー扱い。
あらすじ・ストーリー
カカオ島沖に姿を現したサニー号。
行く手にはビッグマムのトットランド大艦隊、背後にはスムージー姉妹の艦隊が控えている。
さらに、ホールケーキアイランドではモンドールが電伝虫を使って全方位で情報収集を行い、鏡の広場ではオーブンを筆頭にした軍団がルフィを待ち受けている。
麦わらの一味包囲網は一分の隙もない状況だ。
ーーーシーン転換ーーー
一方、ミロワールドでは、ルフィとブリュレを担いでミロワールド脱出口に向かっていたぺコムズが、ルフィにカカオ島脱出策を授けていた。
「俺が月の獅子(スーロン)化して暴れだしたらその隙にカカオ島から脱出しろ」
ぺコムズによると、ミンク族は満月を見ると真の姿に変身する。しかし、ペコムズは、他の多くのミンク族と違い、スーロン化すると理性を失ってしまい誰にも暴走が止められなくなるという。
この日は満月。ペコムズは満月を見てスーロン化したら暴走をはじめ、騒動になる。その隙に逃げろというのだ。
約束の1時前。
「ギャーっ!!たすけてーーーっ!!!」
鏡の広場にある大鏡の中からブリュレの叫び声とともに、ブリュレを盾にしたペコムズが飛び出してくる。
「ペコムズ!?」
仲間であるはずのペコムズがブリュレを人質に取って出てきたことにオーブン軍団は騒然とする。ペコムズが裏切ったことを知らないのだ。
「動くな!ビッグマム海賊団!下手な真似するとブリュレの頭が吹き飛ぶぞ!ガオー!!」
唖然とする者、冷静になれと説得する者、様々な反応を見せるオーブン軍団を後目に、ペコムズはサングラスを取って満月を見る。
目が赤くなり、白いたてがみが現れ、ペコムズがみるみる変容していく。
「あいつ、スーロンになる気だ!」
「やめろ、ペコムズ!お前は暴走しちまうだろ!!」
ペコムズのスーロン化が面倒なのを知っているオーブン軍団も止めようとするとが、時すでに遅く、ペコムズはスーロンになってしまう。
「てめぇ!なんの余興だ!かわいい妹(ブリュレ)に銃を向けやがって!」
状況を見ていたオーブンは怒りに震え、燃風拳(ヒート・デナッシ)でスーロン化したペコムズを攻撃する。
さすがの威力に吹き飛ばされるペコムズ。
すると、宙を舞うペコムズの懐から人がこぼれ落ちた。ルフィだ。
建物の影からその様子を見ていたサンジはニヤリと笑う。
ーーーシーン転換ーーー
カカオ島沖。
ビッグマムの艦隊から攻撃を受けるサニー号にサンジから連絡が入る。
「ルフィが出てきた!」
ーーーシーン転換ーーー
鏡の広場。
「麦わらだ!」
ついに姿を見せたルフィにオーブン軍団が襲い掛かる。ルフィはカタクリとの死闘の影響で体力が回復しておらず劣勢だが、救出に現れたサンジに抱きかかえられそのまま爆睡モードに入る。
眠りこけるルフィを抱えたサンジはオーブン軍団の攻撃をかわしつつ逃げようとするが、スーロン化し理性を失ったペコムズが息を吹き返し、攻撃にあってしまう。
余りのパワーに意識が遠のくサンジ。ペコムズはなおも攻撃しようとするが、その時、ペコムズの脳裏にペドロの声がこだまする。
「とまれ!ペコムズ!大丈夫だ。」
ペコムズはスーロン化したまま涙を浮かべ、真っ赤な瞳はブルーに変わる。
「兄貴・・・」
理性を取り戻したペコムズはサンジに「麦わらを連れていけ。必ず逃げ切れ!」と告げ、オーブン軍団の中に突入していく。
ペコムズに対し、レザンをはじめとしたオーブン軍団が総攻撃を仕掛ける。
ペコムズは槍まみれになりながら
「大丈夫だったぞ!兄貴!」
とつぶやく。
一方、その様子を見ていたサンジには35男のユーエンが襲い掛かり、サンジはあえなく地面にたたきつけられる。
周りを取り囲まれるサンジとルフィ。
「圧倒的な数の前にはどんなあがきも無意味。終わりだな。」
オーブンの言葉に合わせるように軍団の銃口がサンジとルフィに向けられたその時。
ドーン!!
巨大な爆発音とともに闇夜が一気に照らされた。
「港で爆発だー」
港の海岸沿いで停泊していたビッグマムの大艦隊が炎に包まれている。
ーーーシーン転換ーーー
「砲撃か!?」
海上で待機していた25男スナックに報告が上がってくる
「船団です!」
「ジェルマの軍団です!」
攻撃をしてきたのはジェルマ66。数時間前に全滅したはずのヴィンスモーク一族の軍隊だ。
ジェルマ66の幹部であるヴィンスモーク4姉弟は変身して科学戦隊ばりの衣装を身にまとい、空を飛んでサンジ達の元に降り立つ。
「奇遇だなサンジ。俺達もこいつらに一泡吹かせたいと思っていた。」
終わり。
その他
【声優】
ルフィ:田中真弓
ナミ:岡村明美
サンジ:平田広明
チョッパー:大谷育江
ブルック:チョー
ジンベエ:宝亀克寿
ぺコムズ:飛田展男
ペドロ:三木眞一郎
イチジ:杉山紀彰
ブリュレ:三田ゆう子
オーブン:木村雅史
モンドール:伊丸岡篤
スムージー:勝生真沙子
レザン:阿座上洋平
スナック:斎藤次郎
シブースト:服巻浩司
ミュークル:石橋桃
ブラウニー:宮崎寛務
ユーエン:成瀬誠
ヌガー:荒井聡太
ジョコンド:牛田裕子
シトロン:今野宏美
ニューイチ:新井良平
ニュージ:岡本寛志
ニューサン:粕谷雄太
ニューゴ:千葉俊哉
オールメグ:金子有希
ハルメグ:関根有咲
ナツメグ:一木千洋
アキメグ:祖山桃子
フユメグ:鹿野優以
主題歌:Super Powers/V6
制作:フジテレビ/東映アニメーション