最近は猫の人気がすごいですが、やはりペットといえば犬という人も多いと思います。
犬はちょっとしたコミュニケーションが得意だし、愛嬌もあるし、何より人間にぴったりと寄り添ってくれます。
この映画のマーリーはラブラドールレトリバー。
賢い犬の代表といえるような犬種ですが、マーリーはその正反対でおバカなことをやっては飼い主を困らせます。
ドタバタ劇のコミック映画ですが、人の人生と犬の人生をうまく重ね合わせて"遠くを見るような視点"を見る側に持たせてくれます。
「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」の名言
犬は高級車も豪邸もブランド服も求めない。枝が1本あればそれで充分だ。
あなたが金持ちでも貧乏でも、利口でも鈍くても犬は気にしない。愛すれば必ず応えてくれる。
「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」の感想(一部あらすじ)
犬が好きな人なら「あるある!」と共感できたり、「そこまでぇ!?」と驚いたり、飽きることなく見れる映画だと思います。
ラブラドールは一般的にとても賢い犬というイメージが先行していますが、実際にはしっかりしつけをしないとこの映画のように大変な思いをするはめになります。
管理人の知人にもラブラドールに新築の家をボロボロにされた経験を持つ人がいますが、その知人も同じようなことを言っていました。
「もう勘弁してくれ!」と何度も思うらしいですが、犬は悪気があってやってるわけではないので、飼い主も結局我慢。その辺の様子もうまく描けてると思いました。
また、主人公のジョンの仕事ともうまくオーバーラップさせています。
ジョンは一流の記者になりたくて頑張っているのに、たまたま任されたコラムにマーリーとのエピソードを書くうちに人気コラムニストになります。
本当は記者になりたいという気持ちが強いジョンは自分の気持ちにあらがえず、他の出版社に転職して記者として働き始めますが、そこで求められるのはコラムのように個性を出した文章ではなく、事実のみを淡々と伝える記事。
つまり、やりたいことをやるということは、今までの自分の評価ポイントを捨てること。さあ、どうする?
マーリーとの生活の中でジョンの考えや求めるものも変わっていく様子にも共感できる人は多いと思います。
この映画は犬を飼うということに焦点を当てているのでマーリーの一生が描かれていますが、最後は悲しい思いだけではなく、何か前向きな気持ちにもさせてくれます。
「犬は命ある限り飼い主の人生に寄り添ってくれるとてもかわいくてありがたい存在なんだ」というような思いが強く印象に残りました。