こんにちはkuraです。
今回は『ノッティングヒルの恋人』をご紹介します。例によってネタバレしまくりですので嫌な方はスルーしてください。
1999年イギリス製作
監督: ロジャー・ミッシェル
脚本 :リチャード・カーティス
配信:U-NEXT
ノッティングヒルの恋人(字幕)は、U-NEXTで2021年9月9日まで見れます。(延長の可能性あり)
「ノッティングヒルの恋人」主な登場人物
アナスコット(ジュリア・ロバーツ)
ハリウッド女優。撮影でイギリスに来てウイリアムと知り合う。ウイリアムに積極的にアプローチ。
ウイリアム・タッカー(ヒュー・グラント)
旅行書専門店「トラベルブック」経営、バツイチ。どんな時も相手を尊重し、怒ることがない優しい性格。
スパイク(リス・エヴァンス)
タッカーの同居人。風貌も言動も行動も変人だが、時々鋭いことを言う。
ベラ(ジーナ・マッキー)
ウィリアムの友人で元恋人。ウイリアムの友人マックスと結婚するが階段で転んで車いす生活に。
マックス(ティム・マッキナリー)
ベラの夫でウィリアムとは旧知の仲。ベラとともにウイリアムのよき理解者。
ハニー(エマ・チャンバース)
ウィリアムの妹。レコード店で働いている。
バーニー(ヒュー・ボネヴィル)
ウィリアムの友人。株のブローカー。
マーティン(ジェームズ・ドレイファス )
ウィリアムの店の従業員。女性的な柔らかさを持つ男性。
「ノッティングヒルの恋人」のストーリーをザクっと解説
書店にハリウッド女優アナスコット現れる!
店主ウイリアムタッカーがオレンジジュースをぶちまける
ウイリアムの家でアナの方からキス
ウイリアムの妹のバースデーパーティで初デート
アナに恋人がいることが発覚!
距離を置く二人
アナのヌードスキャンダル発生
アナ再びウイリアムのところへ
マスコミにばれてケンカ
距離を置く二人
再会するも結局・・・
ラストシーンへ
名言・迷言・名シーン・ポイントになるセリフ
「シュールだけど楽しかった。」
最初はウィリアムがアナ送り出した際に言った言葉。自分で言っておきながら「俺は何言ってんだ?」と自責の念にかられます。
2回目はアナがホテルで再会したウイリアムに。
「自分に言っても信じられない。」
アナにキスをされ、「内緒にしておいて。」と言われた際にウイリアムが言った言葉。ウイリアムにとってはありえない奇跡だった。
「こんなことは普通は夢でしかおきない。でもいい夢だ。」
アナと再会を果たしたウイリアムがアナに言った言葉。
「私は車いすで不自由な生活。踏んだり蹴ったりの上にタバコもやめた。それに子供ができない。でもこれが人生。」
ウイリアムの友人ベラが食事会で不幸自慢をした際に言った言葉。
「19歳からずっとダイエットで10年間飢えっぱなし。」
「殴る恋人もいた。」
「別れるとマスコミはエンターテイメントのように書き立てる」
「2回の痛い手術に耐えて今の顔になった。」
同じく食事会での不幸自慢。アナのパート。
「こういう場合は多分"さよなら"だ」
アナに誘われてアナの部屋に行くとアメリカにいるはずのアナの恋人と鉢合わせ。ウイリアムはとっさにルームサービスを名乗りその場を立ち去る。
「その女性は決して手に入らない」
「まるで恋の麻薬だ。欲しくても手に入らない。」
「まるでパンドラの箱を開けた気分だ。」
アナに恋人がいることが分かった翌日、同居人のスパイクに言った言葉。
「アナは女神だ。神に恋した人間はどうなる?」
アナの恋人問題についてマックスがウイリアムに諭すように言った言葉。
「互いに愛し合える相手を見つけることは奇跡に近い。」
落ち込むウイリアムに女性を紹介してくれるマックス夫妻にウイリアムが言った言葉。
「男にとって裸って何なの?特に胸。なぜそんなに興味が?」
「ミルクをあげるものだし、あなたのお母さんにもある」
ヌードスキャンダルの後、ウイリアムと一夜を共にしたアナがウイリアムに言った言葉。
「男たちはギルダと寝て私と目覚める」
「男は夢とベッドインし、目覚めて現実に幻滅する。あなたも?」
引き続きアナがウイリアムに言った言葉。
「僕はその逆だ。大切な思い出にする。」
「君が来てくれてうれしかった。」
ウイリアムとの関係が新聞に載ることに"後悔"という表現をしたアナに対してウイリアムが言った言葉。
「考えれば考えるほど人生って理不尽よ。なぜこうなるのか誰もわからない。」
友人ベラ
「死人より生気がない」
友人マックスがアナとうまくいかなかったウイリアムのことを評して。
「過去の人よ。気まずいわ。何しに来たんだか。」
撮影現場を訪ねてきたウイリアムのことを共演者から聞かれてアナが言った言葉。この言葉を撮影用マイク越しに聞いていたウイリアムはショックを受ける。
「僕の撃たれ弱いハートはこれ以上耐えられない」
「君がまた去ったら僕は再起不能だ」
アナに別れを告げる時のウイリアムのセリフ
「でも名声って実体がないものなのよ。」
「私も一人の女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる。」
アナがウイリアムに言った言葉
「なんてマヌケな大バカだ」
ウイリアムがアナをふったと聞いてスパイクがウイリアムに言った言葉。この言葉でウイリアムの気持ちが変化する。
「お前と付き合いたいって?いいよな。誰に言われたってうれしいことだろ?」
友人バーニーがウイリアムに言った言葉。ハリウッド女優だろうが普通の女の子だろうが、誰に言われてもうれしいだろという意味だが、アナの「私も一人の女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる。」という言葉にかかってくる。
「大変だ。僕は間違ってた」
スパイクやバーニーの言葉を聞いてウイリアムが言った言葉。再びアナへの気持ちを固くする。
「ミス・ポカホンタスが1時間前に出発を。ご帰国前にサヴォイで記者会見があるとか。」
ザ・リッツに駆け付けたウイリアムにホテルマンが小声で言った言葉。本来内緒だけど事情を察して教えてくれた。
「もしタッカー氏が今になってバカだったと気づいたら?」
「そしてひざまずき、もう一度やり直したいと言ったら彼にチャンスを与えますか?」
アナの記者会見にもぐりこんだウイリアムが記者を装ってアナにぶつけた質問。これに対するアナの答えとその後の会見場の騒然としたシーンが一番の見どころ。
「ノッティングヒルの恋人」のあらすじ
主人公はウィリアム・タッカー。仕事は書店経営。
旅行書専門店だからか、全然儲かってません。というか赤字出してます。
一度は結婚していますが、ハリソンフォード似の男と浮気された挙句に逃げられ、今はちょっと変わったスパイクという男と同居しています。
つまり、ウィリアムはあまりパッとしない男。
ある日の朝、そんな彼の書店に女性が訪れます。
入ってきた瞬間、彼女が誰か気付くウィリアム。
トルコの本を購入したその女性はアナスコット。その場に居合わせた客もサインを求める、有名なハリウッド女優です。
アナが店を出た後、オレンジジュースを買いに出かけたウィリアムは、建物の曲がり角のところで偶然にもアナとぶつかり、彼女の服をオレンジジュースで汚してしまいます。
「本当にすみません。」
「家がすぐ近くなんです。良ければ石鹸で・・・」
最初はけんもほろろにウィリアムの申し出を断るアナですが、すぐに思い直して彼の家を訪れます。
普通ならありえない展開ですが、書店でのウィリアムのふるまいを見ていたアナには既にウィリアムに対する信頼感が芽生えていたようにも見えます。書店でのウィリアムはアナの買い物にあれこれアドバイスをし、万引きしようとした客を諭して見逃しています。
ウィリアムは家を訪れたアナにもあれこれ世話を焼こうとします。
「帰る前に紅茶でも?」
「コーヒーは?」
「オレンジジュース?それはないか」「何か食べる?」
「アンズのはちみつ漬けは?」
自分の汚れたシャツを着替えもせずにウイリアムは何かと世話を焼こうとします。
そんなウィリアムを見る目がどんどん優しくなっていくアナ。
「心遣いをありがとう」
「もう行くわ」
着替えも済ませて帰るというアナにウィリアムは告げます。
「あなたはとても素敵だ。今でないと言えない。」
アナを玄関で見送った後、ウィリアムが余韻に浸っていると、すぐまた玄関ベルが鳴ります。
ドアを開けるとそこにはアナ。
「本を忘れたわ」
再びアナを招き入れ、奥からアナが忘れた本を持ってきたウィリアムに、なんとアナはいきなりキス。
「今日のことは内緒にして。」
と言ってアナは帰っていきました。
それからというもの、アナのことが気になって仕方がないウィリアム。
自分から連絡を取りたいけど連絡先も知らないし、そもそも連絡なんてしていいのか。。。そんな感じ。
もやもやとしたウイリアムですが、実はウイリアムの留守中にアナから連絡があり、それを同居人スパイクが受けていました。
そのことを知ったウイリアムはすぐにアナのいるホテルに連絡、紅茶を飲む約束をとりつけます。
早速アナがいるホテル「ザ リッツ ロンドン」のトラファルガースイートに出向くと、そこはアナの新作映画のインタビュー会場となっており、取材記者やアナ以外の役者などでごったがえしていました。
アナのいる部屋へと通されますが、映画関係者がいる手前、プライベートな話はできません。
仕方ないので急場しのぎで名乗った「馬と猟犬」誌の記者としてインタビューを始めますが、関係者が席を外した合間に、アナから"誤解しないでほしい"と告げられます。
「この前キスしたこと謝りたかったの。」
「なぜあんなことしたのか・・・。誤解しないで。」
タッカーさん、落胆です。お気の毒。
この後一進一退を繰り返し、二人の仲は近づいていきます。
アナは積極的。
この映画は、ハリウッド女優とパッとしない書店経営者との恋という設定ですが、二人の関係を発展させたのはアナの積極性だといえます。
映画に登場する、アナの積極的な行動をピックアップしてみました。
〇アナの方からキス
〇アナの方から連絡してくる
〇予定をキャンセルしてウイリアムとデート
「今夜の予定すべてキャンセルしたの。みんなにはイギリスいちの馬術ジャーナリストに会うと言ったわ。」
〇帰国予定を取りやめ
「明日は忙しい?」
「帰国するのかと」
「やめるわ」
〇プライベートガーデンでもアナからキス
〇デート帰りに自分の部屋にウイリアムを誘う
「部屋にくる?」
〇ウイリアム宅に泊った時もアナからウイリアムのところへ
〇ウイリアムとのケンカ別れの後もまた会いたいとアプローチ
「もし帰国せずに残ったらまた会ってくれる?できることなら何度も」
表情から見るアナスコットの気持ちの推移
アナスコット演じるジュリアロバーツの演技力ということなのでしょうが、アナスコットは心が打ち解けた相手には決まった笑顔を見せます。
出会った当初。笑顔は笑顔でもほほ笑む感じ。
初デートを決めたとき。
ニッと歯も歯茎も全開。あどけなさのある笑顔です。
初デート(ウイリアムの妹の誕生日パーティ)の時
ラストの記者会見のシーン
ノッティングヒルの恋人見どころ
プライベートガーデンでのキス
ウイリアムの妹のバースデイパーティの帰りに、2人はプライベートガーデンにこっそり侵入。
そこにはメッセージ入りのベンチが。
”この庭を愛したジューンへ"
"いつもとなりに座っていたジョセフより"
"JUNE 1917-1992"とあるので、亡くなったジューンを想い、ジョセフが置いたベンチのようです。
このプライベートガーデンとベンチはラストシーンにも出てきます。
アナをふったウイリアムが友人たちの意見を聞くシーン
アナとの別れを友人たちに告げると、みんなウイリアムの意見に賛同し励ますが、同居人のスパイクだけが「マヌケで大バカ」とウイリアムにきつい言葉をぶつけます。
その言葉を聞いて思いをウイリアムは思いを改め、ラストシーンへとつながっていきます。